放射線部

放射線部には12名の診療放射線技師が所属し、一般撮影をはじめ、X線透視検査、CT検査、MRI検査、アイソトープ検査、 血管撮影検査、放射線治療などに従事しています。地域医療を担うために、最新の医療機器を導入し、近隣医療機関との 連携と高度医療機器の共同利用を推進しています。

業務内容

私達は放射線を取り扱うプロフェッショナルとして放射線診療に従事しています。良質な医療を目指し、学会や研究会に 参加して知識・技術の向上に努め、できるだけ少ない被ばく線量で、最適な画像情報の提供を心掛けています。 放射線機器については、日常点検、定期点検を適切に実施し、故障等の不具合を最小限に抑えるように管理しています。 患者様に対してもあたたかいサービスを目指し「思いやり」の気持ちを大切にして、日々の業務を行っております。 また、高度医療機器の共同利用を推進する為に、多くの開業医(登録医)の先生方と連携し、CT検査、MRI検査、RI検査、 マンモグラフィ等の放射線検査については紹介専用枠を設け、患者様の希望に添った日程で検査を行なっております。 月平均でCT検査は約220人、MRI検査は約360人の患者様を開業医の先生方から御紹介頂いております。

≪放射線検査・治療の紹介≫


一般撮影検査

胸部用CR撮影システム

一般撮影装置について
一般撮影では、胸部、腹部、全身の骨や関節、乳房(マンモグラフィー)などのX線写真の撮影を行います。 当院ではX線写真をデジタル化したCR装置を使用しています。(乳腺を除く)

CR(computed radiography)装置
CR写真ではデジタル処理により安定した画像を得る事ができます。 画像の濃度を任意に変更する事により軟部組織から骨までの情報を得る事が可能です。 デジタル画像であるために保存
性に優れています。


マンモグラフィ検査

マンモグラフィ装置とは
乳房を撮影する専用の装置の事です。軟部組織である乳房は専用の撮影装置やフィルムを用いて撮影します。 撮影時には鮮明な画像を得る為乳房を圧迫して撮影を行います。 撮影に際し多少の痛みが生じますがご協力お願いします。

当院の体制
マンモグラフィ精度管理中央委員会の認定を受けた診療放射線技師が精度管理を行っています。 撮影は女性の診療放射線技師が担当し、読影は認定を受けた医師が行っています。

ママンモグラフィ専用撮影装置

装置の特長
・HTC(High Transmission Cellular)グリッドを搭載し、コントラストの向上により高画質を得られます。
・日本医学放射線学会の仕様基準を満たした装置です。

予約枠
平日  9:00~17:00
土曜日 9:00~12:00


X線透視検査

FPD搭載型X線透視装置

X線透視検査について
X線透視検査では、X線を使用して体内を透視する事により体内の病変を描出する事が出できます。 主に胃・大腸・食道などのバリウム検査に用いています。
当院ではFPD(フラットパネル検出器)搭載装置も導入され、高精細なデジタル画像を得る事が出来ます。

大腸の造影検査

ERCP











血管撮影検査

FPD搭載型血管撮影装置

血管撮影検査について
血管撮影検査では、カテーテルという細い管を通し、そこから造影剤を用いて血管の形態や走行を診断し治療を行っています。 当院ではFPD(フラットパネル検出器)搭載装置が導入され、心臓の細い血管をより高精細で歪の無いデジタル画像 にて得る事が出来ます。

・心臓カテーテル検査
心臓を栄養する血管を冠状動脈といいます。冠状動脈が何かの原因で狭くなったり(狭窄)、詰っていたり(閉塞)する事によっておこる狭心症や、 心筋梗塞の診断及び治療を行っています。
・腹部血管造影
主に肝臓の腫瘍の治療を目的に検査を行います。肝臓の動脈を造影する事で腫瘍を栄養する血管を調べ、 薬剤の注入や微細なスポンジ状の塞栓物質で血管を詰めて治療を行います。
・脳血管造影
脳や頚部の動脈の狭窄・閉塞や動脈瘤の診断及び治療を行っています。
・その他に下肢の血管に異常をきたす閉塞性動脈硬化症などの治療も行われています。

腹腔動脈造影(肝動脈造影)

冠状動脈造影(心臓カテーテル検査)










アイソトープ(RI)検査

ガンマカメラ装置

アイソトープ検査について
アイソトープ検査は、ガンマ線という放射線を出す薬剤(放射性医薬品)を注射などによって体内に入れ、 臓器や病変部に取り込まれた薬剤から出る放射線を体外からガンマカメラという装置で検出し体の内部を調べる検査です。 CTやMRIが主に臓器の形態を調べるのに対し、RIではその機能を調べます。 放射性医薬品には目的の検査部位などによっていくつかの種類がありますが、いずれも比較的半減期の短いもので、 使用する量は微量です。また、すみやかに体外へ排泄されますので被ばくについて特に心配の必要はありません。

主な検査
・ 脳血流
脳の血流状態を調べることで、脳梗塞、認知症、てんかん、脳腫瘍、などいろいろな 病気で起こる脳の血流異常がわかります。
・ 甲状腺
甲状腺機能の測定や、甲状腺に腫瘍ができていないかを調べます。
・ 心臓
薬や運動によって心臓に負荷をかけて心筋の血流状態を調べることで、心筋梗塞、狭心症などの病気を診断します。 そのほかに別の薬剤を使って心筋の脂肪酸代謝や、交感神経の異常を診断することも出来ます。
・ 腎臓
左右二つの腎臓のろ過機能が正常に働いているかを調べます。また腎臓移植した 腎臓が正常に機能しているか知ることができます。
・ 骨
検査に用いられる薬が骨の代謝や反応の盛んな部分に多く集まる特性を利用して、 骨折やがんの骨転移などを早期診断することができます。
・ 腫瘍、炎症
原因不明の高熱が続き、炎症を起こしている部位が判らないときや、悪性の腫瘍が疑われる時に全身の画像を撮り、 薬の集まり具合によって診断をします。
・ その他
副甲状腺、副腎などの検査も行っています。

予約枠
月~金 9:00~17:00

骨シンチ正常例













CT検査

16列マルチスライスCT装置

64列マルチスライスCTの特長
・ 16列の4倍の情報収集により高速かつ高精細な撮影が可能です。
・ 撮影時間の短縮により造影剤の低減が可能です。
・ 高画質を保ったまま多方向から病変を観察する事が可能です。
・ 血管病変や骨折など診断価値の高い3D画像の構築が可能です。
・ 体形や部位に合せて管電流を可変させる事で被曝を低減します。
・ 30秒程度の息止めが必要であった心臓CT検査が、7秒程度の息止めで撮影可能です。

主な検査
・ 頭部
脳出血の原因となる動脈瘤の有無を立体画像での診断が可能です。
・ 肺
微小な病変も0.5mmの検出器で検出、病変部を同じ撮影データから再構築が可能です。
・ 腹部
肝臓や膵臓の腫瘍の早期診断が可能です。微細な尿管結石も描出できます。
・ 脚部
広範囲にわたる動脈硬化の診断に利用しています。
・ 心臓
心筋梗塞の原因となる細い心臓の血管もカテーテルを使用せずに診断が可能です。
・ 整形
微細な骨折の診断やレントゲンでは見えない骨折を多方向から観察が可能です。

予約枠
平日 8:30~17:00
土曜日 8:30~12:00
※緊急の検査にも対応いたします。

胸部CT画像 心臓CT 腹部血管の3D画像
胸部CT画像
0.5mmスライス撮影によりアキシャル画像だけでなくサジタル・コロナル画像においても 高精細な画像の構築が可能です。
心臓CT
64列CTによる心臓CTは心臓カテーテル検査に置き換わる低浸襲検査として確立されています。

腹部血管の3D画像
病変部に関わる血管の同定や手術のナビゲーションに利用しています。 専用の画像処理装置により検査後すぐに画像の作成が可能です。


MRI検査

1.5TMRI装置

MRI検査とは?
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)は磁場と電磁波を利用して 検査する為、放射線による被ばくがなく体にも優しい検査です。 また体の内部を異なった条件で画像化する事により、病気の質や広がりを診断する事ができます。

装置の特長
・ 開口部が広く閉塞感を与えない構造です。
・ 高速撮像により検査時間は約10分です。
・ 呼吸同期システムにより自然呼吸下で腹部検査が可能です。
・ 拡散強調画像による早期脳梗塞の診断、腫瘍性病変の検出が可能です。
・ 非造影で全身血管の撮影が可能です。

主な検査
・ 頭部
脳梗塞、脳腫瘍、多発性硬化症、下垂体腫瘍、聴神経腫瘍、脳転移、髄膜炎など
・ 頚部
甲状腺癌、副鼻腔癌、咽頭癌、唾液腺癌など
・ 脊髄(椎)
椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、脊髄腫瘍、脊椎管狭窄症、脊椎分離症など
・ 関節
腱板損傷、大腿骨頭壊死症、半月板損傷、前・後十字靭帯損傷、変形性関節症など
・ 腹部
肝臓癌、胆嚢癌、胆管癌、膵臓癌、腎臓癌、血管腫など
・ 骨盤
前立腺癌、前立腺肥大症、膀胱癌、子宮頚(体)癌、卵巣癌、子宮筋腫、卵巣のう胞、チョコレートのう胞、 卵巣奇形腫、卵巣膿腫など
・ 血管
動脈狭窄、動脈閉塞、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、静脈血栓症など
・ 骨
骨腫瘍、転移性骨腫瘍、骨髄炎、血管腫など
・ その他
乳癌、軟部腫瘍など
MRCP(胆道・膵管のスクリーニング検査)
DWIBS(腫瘍の全身スクリーニング検査)

予約枠
平日 8:30~19:00
土曜日 8:30~17:00
※緊急の検査にも対応いたします。

頭部(拡散強調画像)
肝臓(T2呼吸同期)
頭部(拡散強調画像)
急性期脳梗塞の診断に有用です
肝臓(T2呼吸同期)
息止めなしで撮影が可能です
下肢MRA
腹部MRA
下肢MRA
造影剤を使用せず下肢の血管の描出が可能です。
腹部MRA
造影剤を使用せず腹部の血管の描出が可能です。


放射線治療

放射線治療装置(リニアック)

放射線治療装置とは
放射線治療装置(リニアック)は、X線や電子線などの放射線を使って、がんを治療する装置です。 CT等の画像診断装置と同じ放射線を使用していますが、エネルギーを強くすることで、治療効果をもたらします。 この装置は4MVと10MVのX線及び5、7、10、12、14、15MeVの電子線が使用可能で、病変の部位や大きさにより 適切な放射線を選択して治療を行います。

放射線治療とは
がんの治療法には手術、化学療法、放射線療法があり、放射線治療は、がん治療の三本柱の一つとして 重要な役目を担っています。がんを治癒することを目的とした根治治療が、手術や化学療法とを併用、 もしくは単独で行われます。また、痛みなどの不快な症状をとる対症療法としても治療が行われます。 放射線治療は手術と同じ局所療法ですが、組織の形態や機能を温存できるという特徴を持っています。 近年、放射線治療機器や治療技術の進歩で、放射線治療の成績が向上し放射線治療を受ける患者様が増加しています。

対象疾患
当院は脳腫瘍、咽頭がん、乳がん、肺がん、食道がん、すい臓がん、子宮頸がん、前立腺がん、骨転移などの 治療が放射線治療単独もしくは手術や化学療法を併用して行われています。

部署一覧