臨床検査部

「この病院で検査を受けたい」と言われるよう、私たちは“迅速”かつ“正確”な検査を行い、患者様から信頼される臨 床検査部を目指しています。

業務内容

臨床検査部は病院開設時より、早期診断治療を目的とし、全国に先駆け130項目以上の項目を“診療前30分検 査”として行っています。 “診療前30分検査”って何?・・・医師の診察を受ける前に採血・検査を行い、診療する医師はその結果をもとに 診察をおこなえるシステムです。受付してから検査結果をお渡しするまでに30分程度お待ち頂きます。 一般の病院では“検査結果は1週間後にわかるから来週また来て下さい”と言われますが、私たちのシステムだと患 者様が、病院にかかられた時の状態の検査結果を元に、医師が正確に診察・治療・投薬の決定に役立っています。 また、この診療前検査に付随する患者様へのサービスの一環として、「検査結果」の配布と「分かり易い検査デー タの見方」を提供しています。
現在臨床検査部は常勤26名、非常勤2名、助手3名のスタッフで検査を行い、救急医療にも24時間体制で対応しています。 業務内容は生化学検査、血液検査、一般検査(尿・便)、生理機能検査、輸血検査、細菌検査、病理検 査、細胞診等があります。また、チーム医療として、クリニカルパスをはじめ、栄養サポートチーム(NST)、感染対策 チーム(ICT)、糖尿病教室などに積極的に活動しています。さらに、感染症情報・インフルエンザ情報・新規検査項 目案内についてなど最新の情報を随時発信し、病院スタッフ間で共有できるよう努めています。

■臨床検査部で行っている主な検査を部門別に紹介します。
 (各部門をクリックして下さい。)

生化学検査

主に血液(血漿)、尿、体腔液等を試料とし、その中に含まれる酵素、蛋白、糖、電解質などの成分を測 定します。体の各種臓器(肝・心・腎・すい臓など)の機能や障害の程度、治療の効果判定を調べる検査 です。

■特色
外来患者様のほとんどが当院の30分検査システムを利用し、速やかに正確な検査結果を受け取り、 その日の診察に利用されています。このことは臨床医や患者様から多くの支持を得ています。











血液検査

採血された血液の中に存在する、赤血球・白血球・血小板の数や機能を調べる検査です。

■赤血球・ヘモグロビン
赤血球にはへモグロビンが含まれ、全身へ酸素を運搬するという大切な役割をしています。赤血球の数 やヘモグロビンの濃度を検査することで、貧血や赤血球増多症などがわかります。
■白血球
白血球は体内に侵入してきた細菌やウィルスなどの体にとっての異物を処理(白血球内に取り込んだり、 免疫機能を働かせたり)する細胞です。また、この白血球には、好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の 5種類あります。感染症やその他の炎症に伴って増加し、また造血器腫瘍性疾患でも増加します。
■血小板
出血を止める為に重要な働きをします。血小板だけが止血に係わるわけではありませんが血小板が血管 の傷口に集まり蓋をしてくれます。血小板の数や機能に異常があると出血しやすくなったり、血が止まりにく くなります。
■血液像
赤血球・白血球・血小板の形態異常を、顕微鏡を使い人の目で観察し異常を見つけます。分かり易い例 では白血病細胞を見つけたりします。














■凝固検査
血液は体内を流れている時は決して固まることはありません。しかし外傷などにより、出血が起こると 血液を固まらせて傷口を塞ぎ、血液を止める働きがあります。この働きがきちんと働くかを調べる検査を 凝固検査といいます。
血液が固まらない病気(血友病など)や手術前に検査します。また、血栓の予防や治療で、経口抗凝固薬 (血液が固まらないようにする薬)を服用されている方には、薬の効果を調べる為に検査します。


免疫血清検査

■腫瘍マーカー
ガンは体内の細胞の一部が突然異常分裂を起こし増殖していく病気です。ガンが発生すると健康な時に はほとんど見られない特殊な蛋白、酵素、ホルモンなどが組織、体液、排泄物などで異常に増えることがあ ります。この特殊な物質を腫瘍マーカーと言い、その腫瘍マーカーの検出でガンの存在、種類、進行の程度 を知ることができます。しかし一部の腫瘍マーカーは呼吸器疾患や子宮内膜症、自己免疫疾患などの良性 疾患や喫煙などの生活習慣で測定値が高値になる場合もありますが、複数の腫瘍マーカーを併用したり他 の検査をして総合的に判断しその欠点を補っています。
■アレルギー検査
最近、世界的にアレルギー疾患が増加しています。以前は子供たちの間で、近頃は大人にも多くなって きました。 アレルギーとはまず抗原(アレルゲンと呼ばれる原因物質)が体に入ることで、免疫反応が起こり、その際 に出るさまざまな化学物質が喘息や皮膚炎、鼻炎などの症状を起こすことです。その原因物質はとても多 くのものが知られておりホコリ、ダニ、花粉など気管から入る吸引性のものと、卵、そば、牛乳などの胃腸か ら吸収されるものがあります。


一般検査

病院で一般検査と呼ばれるものには次の検査があります。
・尿検査
・便検査
・胸水、腹水検査
・髄液検査

■尿検査
尿は血液が腎臓で濾過されて出来ます。尿の成分としては、水・尿素・塩化ナトリウム等、その他多くの 種類の物質が含まれています。尿中のこれらの成分は血液成分の濃度と関係があり、血液中の濃度が高く なると、尿に漏れてきます。尿中の成分で良く検査するのが、尿蛋白、尿糖、尿潜血、尿ケトン、尿ビリルビン です。また簡便に行える検査であるので健康診断・集団検診などでもスクリーニングとして行われています。 他に、尿沈渣という検査があります。これは尿中の形のある成分(細胞・血球・細菌・結晶など)を、顕微鏡 を使い人の目で観察し、異常を見つける検査です。










■便検査
便の検査で最も行われるのが、便潜血の検査です。これは採便された便中の僅かな赤血球やヘモグロビン を検出し、主に大腸での出血の有無を調べることにより、大腸癌の早期発見を目的としています。


生理機能検査

生理機能検査は主に循環器系、神経系、呼吸器系、耳鼻科系の4つに分かれます。
(それぞれの検査の名称をクリックすると説明画面に移動します。)

循環器系
①心電図  ②ホルター心電図  ③運動負荷精密検査  ④血圧脈波(PWV/ABI)
⑤心臓超音波
神経系
⑥脳波検査  ⑦神経伝達速度(NCV)
呼吸器系
⑧肺機能検査  ⑨DLCO(肺拡散能力)  ⑩終夜睡眠ポリグラフ検査
耳鼻科系
⑪聴力検査  ⑫ABR(聴性脳幹反射)

■心電図
心臓が拍動することにより発生する電気的変化を記録して、不整脈の有無や、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症) など心臓の筋肉の働きを調べます。安静心電図とベルトの上を歩いて行う運動負荷心電図があります。 胸と手足に電極をつけますので上半身と手首、足首を出した状態で検査します。
≪安静心電図≫
安静時の心電図を記録します。
1. 手・足・胸に電極をつけます。
2.体の力を抜いた状態で記録を行います。
呼吸によって心電図の波形が不安定になる時には、 軽く息止めをしていただくことがあります。
≪運動負荷心電図≫
心臓に運動負荷をかけ、心電図変化を記録する検査です。
1.安静時の心電図を記録します。
2.ベルトの上を3分間歩いていただきます。
・ベルトの速さは性別・年齢・症状によって決まりますので個人差があります。
・不安なことがありましたら事前にお話しください。
・運動中に何か症状がありましたら直ちに技師にお伝え下さい。
3.運動終了後、回復過程の直後、3分後の心電図を記録します。
【所要時間】
・安静心電図 :5分程度です。
・運動負荷心電図:通常15分程度です。

■ホルター心電図
24時間の心電図を記録して不整脈、胸痛の診断、薬の治療効果などを調べる検査です。 現在は写真のように小型の機器を装着します。
1.上半身が見えるようにしていただきます。
2.心電図記録用のシール電極を胸に5枚貼ります。
3.小型の携帯用心電計(100g)を腹に装着します。
4.行動や自覚症状などを記録する行動記録メモの記載方法を説明します。
5.測定中は特に行動の制限はありません。行動や自覚症状の記録をとってください。
6. 翌日、装着した時刻までに機械をはずしに来ていただきます。
【所要時間】
・機械の装着と説明で15分程度です。
・機械を取りはずす時には5分程度です。
【注意事項】
・服装は前開きの服が望ましいと思います。
・検査中は運動や食事の制限はありませんが、電気毛布は雑音の原因になりますので使用できません。
・シャワーや短い時間のお風呂はかまいません。
・機械の取り扱いには十分注意してください。
・携帯電話は胸の電極に近づけないようにしてご使用ください。

■運動負荷精密検査
循環器の医師が検査に立ち会い、心臓に強めの運動負荷をかけることにより心臓の機能(虚血状態な ど)や運動耐応能を調べます。
1.肩、胸に心電図の電極を貼り、腕に血圧用のカフを巻きます。
2.安静時の心電図、血圧を測定します。
3.ベルトの上を歩きながら心電図、血圧を同時に測定します。 一定時間(3分)ごとにベルトの速度と傾斜を上げて、運動量を増 やしていきます。血圧も自動で1分ごとに測定します。
4.運動を終了後も心電図、血圧の測定を行い回復の状態を観察します。
【所要時間】
個人差がありますが、15~30分程度です。
【注意事項】
・服装は上半身、靴下等を脱ぎ、こちらで用意した運動用の服装に 着替えていただきます。
・運動の終了の合図は心電図変化、血圧の異常、自覚症状などによりに医師が判断しますが、無理して頑張る必要はありません。 ・自覚症状が現れた場合は速やかに教えてください。
・検査前に体調など心配な点がありましたらお伝えください。

■血圧脈波(PWV/ABI)
血圧脈波はPWV(脈波伝播速度)とABI(足関節上腕血圧比)の2項目 を同時に測定する検査です。PWVは血管の長さ(身長からの換算   式で求めます)と脈波伝播時間より計算で求める動脈の硬さの程 度を評価するための指標です。PWVが速いほど動脈壁が硬化して いる可能性が高くなります。ABIは上腕部と足関節部血圧比(足関 節部血圧÷上腕部血圧)を求める検査です。足の太い血管の内腔  が閉塞や強い狭窄部分があると、それより末梢の血圧は低下し ABI値は小さくなります。
1.腕は肩から肘まで、足は膝からかかとまでを出していただきます。
2.ベッド上に休んでいただき、5分程安静にします。
3.手足に血圧測定用のカフを巻きます。自動血圧測定と同じ要領で加圧し徐々に減圧します。 測定は自動で2回行います。検査自体は5分程度で終了します。
【所要時間】
衣服の着替えを含め15分程度です。
【注意事項】
・血圧測定時と同じく安静状態が必要です。
・衣服は手足の出しやすいもので来院してください。 女性で体を締め付けるガードル等も避けてください。

■心臓超音波
心臓の動きや壁の厚さ、心臓内の弁の状態、血液の流れなどを観察する検査です。
上半身が見えるようにしていただき、通常左側臥位で検査します。 検査による痛みはほとんどありません。ただし、良く観察を行う ために軽くプローブで左胸部を押します。

(この時肋骨の間にプローブを当てる為、プローブが肋骨に当たり軽い 痛みを感じる場合がありますが、その場合は遠慮なくお申し出下さい。)
【所要時間】
検査時間は20分~30分程度です。
【注意事項】
飲食を控える必要はありません。

■脳波検査
脳の電気の活動(=脳波)をとらえる検査です。外から電気を流す ようなことはありませんのでご安心ください。脳波を記録し、脳の神経 が正常に働いているかを検査します。
1.クリームをつけた丸い電極を頭に22個、耳に2個、手に2個 装着します。その際装着部分をこすって皮脂を落とします。
2.ベッドに寝てもらい、目を閉じてリラックスした状態で30分程記録していきます。そ  の際眠っている時の脳の活動と、起きている時の脳の活動を記録しますので、眠 くなってきたらそのままおやすみください(睡眠賦活法)。お子さんの場合は眠れな いことがありますので、医師から処方されている薬を飲んで眠っていただくこともあ ります。
3.同じく目を閉じた状態で、検査技師の掛け声にあわせて、3分間深呼吸をしていた だきます。過呼吸負荷によって、脳波に変化がみられるかをみる検査です。(過呼吸賦活)
4.部屋を暗くした状態で、ストロボスコープの閃光を、目を閉じた眼前30cm程のところから点滅させます。 (光刺激賦活)
《賦活法》とは…
安静時の記録ではわからない、軽度にしか出ない異常波を顕著に出現させるための操作を言います。 上記の3,4の検査は指示がある場合実施されます。
【所要時間】
電極の装着に20~30分、記録に30分程度かかります。自然に眠れれば1時間くらいで終わりますが、 薬を使って眠っていただく場合は、眠るまでの時間だけ余分にかかります。
【注意事項】
・検査前日は頭髪をできるだけきれいに洗ってください。(整髪料等はつけないで下さい。 微弱な電気活動を記録するため、油や垢があると,強く擦ることになります。)
・検査中自然に眠りにつくのが望ましいので、前夜は過眠にならないよう、できればやや寝不足気に しておいでください。
・検査前にお手洗いを済ませておいてください。

■神経伝達速度(NCV)
運動障害(動き難さ、脱力など)、知覚障害(感覚の鈍さ、しびれ、痛み  など)の原因が、末梢神経障害によるものかを調べる検査です。また その障害の部位や程度などもみることができます。
手や足の神経に、人体に影響のない程度の電気を流し、電気の伝わ る速さを計測します。ピリピリ感や痛み、違和感を憶えるかもしれませ んが、体に害は無いので心配はありません。
【所要時間】
30分~1時間程度です。
【注意事項】
・手の場合肘が出る様に、足の場合膝が出る様にして頂きます。
・検査中電気刺激をしているときは力を抜き、数秒なので動かないようにして頂きます。 ・ペースメーカーを入れている方は検査できません。

■肺機能検査
肺活量の検査は肺から出入りする空気の量を測って、肺の大きさを調 べます。また気道が狭くなっていないかどうかについてもあわせて調べま す。呼吸器疾患の重症度を調べたり、大きな手術の前に肺の働きを チェックするために行います。
肺活量をはかるだけの検査ではないので、厳密には専門用語でスパイ ロメトリーといいますが、ここでは一般にもわかりやすい「肺活量」を用いました。
§マウスピースをくわえて、口だけの呼吸にて4種類の検査を行います。
1)安静換気量:安静呼吸をしていただくだけの検査です。
2)肺活量:深呼吸をする検査です。普通の呼吸から息を最大限にはき 出し、引き続き最大限に吸い込み、もう一度最大限にはき出します。
3)1秒率:はき出すときの勢いを調べる検査です。最大限に息を吸い込んでから掛け声にあわせて 思いっきり勢い良くはき出します。
4)最大換気量:最大限の深呼吸を速くやっていただきます。
《気管支拡張剤吸入テスト》
はき出しの勢いが弱くなっている場合、気管支喘息かどうかを調べるために行うことがあります。 一通りの検査が終わってから、気管支を広げる薬を吸入し、もう一度検査を行います。 吸入前後の量を比較し、気管支拡張剤の効果を調べます。
【所要時間】
通常10~15分程度です。
【注意事項】
・技師の掛け声に合わせてできるだけ頑張って下さい。頑張らないと正確な結果は得られません。
・喉には力を入れず、マウスピースは歯でかまないようにして下さい。力み過ぎても正確な結果は得られま せん。
・息をはき出す時は、極端に前かがみにならないようにして下さい。
・辛かったり、気分が悪いようなことがありましたら、直ちに技師にお伝え下さい。

■DLCO(肺拡散能力)
通常の肺機能検査に加え、DLCOとFRC(残気量)を検査します。
DLCO: 吸いこんだ空気中の酸素は、肺で血液に移動してさらに全身に運ばれます。この肺における血液へ の酸素の取込み具合を調べます。
FRC: 最大限に息をはき出した後でも、肺の中は完全に空っぽにはならずに空気が残っています。その残っ ている空気の量を調べる検査です。
《DLCO》
1.マウスピースをくわえて普通の呼吸をします。
2.最大限に息をはき出します。
3.勢い良く最大限に吸い込み、10秒間呼吸を止めます。
4.掛け声に合わせて、勢い良く息をはき出します。
《FRC》
1.普通の呼吸を5分ほど続けます。
2.普通の呼吸から、掛け声に合わせて息を最大限に吐き出し、引き続き最大限に吸い込み、もう一度  最大限に吐き出します。
【所要時間】
全部で30分程度です。
【注意事項】
・検査前にはたばこを吸わないで下さい。
・息が漏れてしまうと正確な結果が得られませんので、マウスピースをしっかりとくわえて下さい。
・技師の掛け声に合わせて、できるだけ頑張って下さい。

■終夜睡眠ポリグラフ検査
この検査は、主に夜間のいびきや無呼吸、また夜間眠っても昼間 に眠気を感じるといった症状がある方が検査し、睡眠時無呼吸症候 群の診断と治療方針の決定、治療効果の確認をするために行います。 睡眠中の身体の様子を20~25個のセンサー・電極類を通じて記録解 析します。具体的に記録するのは、睡眠、呼吸、いびきの状態、体内の 酸素の濃度、身体の向き・足の動き、筋電図などです。検査の際、多く のセンサー類が頭部を中心に装着されるため少し窮屈ですが、痛みや危険性は全くありません、 この検査を受けるためには、1泊2日の入院が必要です。実際の検査は、入院していただき病室で 夜間実施します。実施時間は19時から装着を始め、20時から5時頃までです。
【注意事項】
・検査前に入浴、トイレを済ませて下さい。
・頭髪には何もつけず、化粧、マニキュア等はなさらないで下さい。
・眠れない方で普段眠剤をお使いの場合は持参していただいて結構です。検査時緊張で眠れない 場合は医師の処方で眠剤を飲んでいただくことがあります。

■聴力検査
耳の聞こえを調べる検査です。どのくらい小さい音まで聞き取ることが出来るかを調べます。
1.聴力箱の中に入り、ヘッドホンをしてからスイッチを持ってもらいます。
2.ヘッドホンからピッピッピッという音が聞こえたらスイッチを押して いただきます。聞こえている間は押し続けて、聞こえなくなったらスイッチを離してください。
3.必要によっては骨導といって、耳たぶの後ろの骨の部分にスピーカをあて、鼓膜を通さずに直接、神経の 方に入っていく音を聞いていただきます。
【所要時間】
10分~20分程度です。
【注意事項】
・検査時に眼鏡、補聴器ははずしていただきます。
・検査中は音を聞くことに集中してください。

■ABR(聴性脳幹反射)
音を聞くという刺激で聴神経を興奮させ、その刺激が耳だけではなく、その先の聴神経や脳までうまく伝 わるかを調べる検査です。
1.頭に電極4個を装着後ベッドに仰向けになります。
2.イヤホンを装着し「カチカチ」という音を聞いていていただきます。
3.左耳、右耳別々に刺激し測定します。聴力検査と違い、ボタン押しなどの応答の必要はありません。 お子さんの場合は医師から処方された薬を飲んでいただき、眠った状態で検査します。
【所要時間】
30分~1時間程度です。お子さんで眠れない場合は、眠るまでの時間だけ余分にかかります。 【注意事項】
・念のため検査前にお手洗いは済ませておいてください。
・検査中に眠くなったらそのままおやすみ下さい。眠った状態の方が、力が抜けてスムーズに記録が出 来ます。眠れなくてもできるだけ力を抜いていて下さい。


細菌検査

医師が患者様の状態や症状を診察し、細菌による発熱や炎症を疑った場合に、喀痰、尿、便、分泌物、 膿、血液、穿刺液(胸水、腹水、髄液、関節液etc)など、感染を起していると考えられる検査材料が提出 されます。原因となる細菌(大腸菌:O-157、黄色ブドウ球菌:MRSAなど)を検査し、その菌に有効な抗生 剤を選択しています。
細菌は、肉眼では観察することのできない小さな生物です。そのため顕微鏡を用いて観察し、細菌の 発育に必要な栄養素を含んだ様々な寒天培地を用い発育させて検査を進めています。
■特色
細菌検査結果をいち早く知りえる部署として、その情報を迅速にICT(感染制御チーム:医師、看護 師、薬剤師等)に報告し、院内感染の防止に努めています。 また、耐性菌出現頻度や病棟別、材料別の細菌出現率、抗生剤の感受性率など統計データの解析を し、日々感染制御活動を実施しています。


輸血検査

けがや病気、手術等で出血し体内を流れる血液の量が少なくなると、体中の細胞に酸素を送れなく なり体に障害を来たします、それを防ぐ為に必要な血液成分を補充することが輸血です。輸血する血液 製剤は献血によるものと、自分の血液を手術の前にあらかじめ採取しておく自己血があります。献血によ るほとんどが日本赤十字社によるもので非常に安全な血液になっていますが、副作用はゼロではありま せん。また輸血という行為は移植と同じです、それに血液型はABOとRhだけではありません、MN型、 Lewis型、他にもたくさん存在します。臨床検査部では安全な輸血を行うために、血液型(ABO式・Rh(D) 式)・不規則性抗体検査・交差適合試験を行っています。
■血液製剤

照射赤血球濃厚液LR
 新鮮凍結血漿LR 
 照射濃厚血小板LR 
■ABO式血液型
赤血球の表面に存在するA抗原、B抗原と血清中に存在する抗A抗体、抗B抗体の存在を調べます。
 おもて試験(赤血球の表面に存在するA抗原、B抗原の検査)

 うら試験(血清中に存在する抗A抗体、抗B抗体検査

■Rh(D)式血液型
Rh式血液型には、C・c・D・E・e抗原があります、その中でも輸血の際に最も重要なD抗原の存在を 調べます。D抗原が存在すればRh(+)、存在しなければRh(-)といいます。
■不規則性抗体検査
妊娠、過去の輸血等の理由でABO以外の血液型に対する抗体が存在することがあり、このような抗体 を不規則性抗体といいます。この不規則性抗体が存在すると、輸血による副作用を起こすのであらかじめ 存在の有無を確認する検査です。
■交差適合試験
実際に輸血する血液製剤と、患者様の血液を混合し(実際は患者血清と、血液製剤の血球、患者血球 と血液製剤の血清)、輸血するのに安全な血液か否かを検査します。

                       

部署一覧