がん相談支援センターの相談件数
病院創立より「がん」という難病に向き合ってきた私たちは、「がん」という病気が患者さま、ご家族に与える数々の重圧を目の当たりにしてきました。病気そのもの、治療、症状に係わる苦痛、不安、また経済的な負担など、大きな困難と立ち向かいながら、誰に相談したらよいかわからず、つらい日々を過ごす患者さま、ご家族…
名古屋記念病院ではそのような方々のお役に立てればと、この度、2006年11月1日付で<がん相談支援センター>を開設いたしました。
がん相談支援センターは、第3代院長 稲垣治郎先生(現名誉院長 専門:血液内科学)が、1996年〜2005年までおこなっていた「がん相談外来」を母体としています。がんと診断された方々が、がん治療、治療に係わるさまざまな事柄について、質の高い情報を得るとともに、適切な治療を選択していただけるようにお手伝いしたいと思ってます。
具体的な活動 1. がんセカンドオピニオン外来(完全予約制)
セカンドオピニオンとは、患者様が自らの治療に対して、納得して治療を受けるため、また最良の方法を選択
するための客観的意見を得るために、主治医以外の専門の医師から意見を聞くことです。
例えば・・・
「がんと言われたが、本当にそうか他の先生に診てもらいたい」
「手術の予定だが、他の治療法はないのだろうか」
「何も治療法はないと言われたが、本当にそうだろか」など。
当院は、がん相談支援センターの活動の一環として、がんに対するセカンドオピニオン外来を開設しています。
- 担当医師
化学療法科部長 伊奈研次
※他の専門医が望ましい場合は、他の医師が担当します。 - 料金
5,250円 - 外来時間
毎週木曜日 <年末年始(12月30日〜1月3日)・祝日は除きます>
午後4時〜5時 (完全予約制)1日2名まで
※担当医師の都合で変更になる場合があります。 - 当日用意していただくもの
- 現在治療を受けている主治医からの紹介状
- 検査資料(レントゲン、CT、MRIなどのフィルムや、血液データ など
- 同意書(リンク→http://www.hospy.or.jp/body/Gan_soudan/douisyo.pdf)
(患者様本人が受診されない場合は、同意書が必要です)
※同意書の様式をホームページからダウンロードし、ご記入の上、当日ご持参ください。
- ご予約の方法
名古屋記念病院代表(052-804-1111)へ、お電話していただき、「がん相談支援センター」とお伝えください。ケースワーカーもしくは、看護師がご相談に応じます。 - 当日の流れ
予約時間15分前までに、外来受付で受付をしてください。
その際、「がんセカンドオピニオン外来予約」とお伝えください。
外来終了後、外来受付の会計にて料金のお支払いをしていただきます。
※がんセカンドオピニオン外来の対象とならない場合があります。
がんセカンドオピニオン外来は、患者様が現在受けている治療内容について、客観的な意見をお伝えする
のを目的としていますので、以下のような目的の場合は、対象とはなりませんのでご了承ください。
- 最初から当院への転院が目的の受診の場合
- 主治医から紹介状・検査資料が得られない場合
- 医療事故(訴訟)に関するご相談
具体的な活動 2. がん相談
またがん相談支援センターの活動の一環として、以下のようながんに関する電話相談のサービスを同じく
2006年11月1日より開設いたしました。がん診療に携わっておりますベテラン看護師、薬剤師およびケース
ワーカーがご相談に応じます。
<相談内容>
- 病気・治療に関する相談
「今の治療法が一般的な治療法なのだろうか」といった、様々な疑問・不安に対して対応します。必要時には、がんセカンドオピニオン外来をご紹介します。 - 看護介護に関する相談
- 抗がん剤の副作用および対処法など治療に係わる相談
- 社会保障制度に関する相談
医療費に関する制度など、社会保障制度についてご紹介します。 - 在宅療養・地域の医療機関・施設の情報の提供
「在宅療養をしたいがどこに相談に行ったら良いか」「ホスピスはどこにあるか」などの在宅療養・医療機関・施設に関する情報を提供します。
※がんの病状や治療は個別性がありますので、治療内容等がよくわからない場合は、一般的なお話になる場合がありますのでご了承ください。
<相談時間>
月〜金 午前9時〜午後5時まで <年末年始(12月30日〜1月3日)・祝日は除きます>
<方法>
お電話、もしくは 面談(要予約)
名古屋記念病院代表(052-804-1111)へお電話していただき、「がん相談支援センターへ相談希望」とお伝えください。最初にケースワーカーがお話をお伺いし、ご相談の内容によっては、各担当が対応致します。
面談がご希望の方は、お電話で予約をお取りします。
がん相談支援センター開設にあたり
わが国では、第二次世界大戦後がんによる死亡が増加し、1981年にはがんは日本人の死亡原因の第一位を占めるようになり、現在では約3人に1人ががんで亡くなっています。日本政府はがん対策の中核研究医療機関として1962年に国立がんセンターを設立するとともに、1984年度に「対がん10ヵ年総合戦略」を開始し、2004年4月からは「第三次対がん10ヵ年戦略」が展開されています。この一環として、2005年には「がん対策推進アクションプラン2005」が立ち上げられました。これは総理大臣自らが中心となってがんの罹患率と死亡率の激減をめざすという日本初の画期的なプロジェクトで、本年4月には「がん対策基本法」が制定され、がんに関する研究の推進、がん医療の均てん化、がん患者の意向を尊重した医療をめざすための法的整備がなされています。
名古屋記念病院は、1983年に木村 禧代二 先生(元・国立がんセンター 副総長、血液内科)を初代院長としてお迎えして 民間のがんセンターをめざして開院されました。以来第2代 太田 和雄 先生(元・愛知がんセンター 院長、血液内科)、第3代 稲垣 治郎 先生(米国MDアンダーソン病院および癌研究所病院勤務、血液内科)、第4代 末永 昌宏 先生(日本における肝臓がん手術のパイオニア、肝臓外科)、現院長 藤田 民夫 先生(腎がん・前立腺がんおよび腎移植の専門家、泌尿器科)に至るまでがん治療のスペシャリストを代々病院長として戴き、病院をあげ一貫としてハード・ソフト両面にわたってがん治療専門病院としての質の向上に取り組んでまいりました。そして本年度からは血液・化学療法科常勤医師が5名に増員されてがん化学療法の診療体制がさらに拡充されるとともに、肺がん、消化器がんはじめ乳がん、泌尿器科がん、婦人科がん、整形外科がん、小児がん、脳腫瘍、そして放射線治療の各領域のがん専門家が日常診療を行っています。学会活動的にも日本臨床腫瘍学会の指導認定施設であるとともに、指導医も2名有しております。
そして<国立がんセンターを頂点とするがん情報提供ネットワークの構築>という国家プロジェクトに対応すべく、名古屋市東部地域を中心とする住民の皆様を対象に、がん治療についての良質な情報あるいは実用的な知識を発信することを目的として、いよいよ2006年11月1日付で「がん相談支援センター」を開設する運びになりました。
がん診療に関わるがん治療専門医のみならず看護師、薬剤師、ケースワーカー、病診連携室、事務職が病院全体として協同し、密接かつ有機的な連携をとりながら取り組んでまいりますので、がんに関する相談の機会をお気軽に活用いただければ幸いです。
(リンク_化学療法科_http://www.hospy.or.jp/doctor/ina.htm)
化学療法科部長 伊奈 研次(名古屋大学S58卒)
専門
消化器癌化学療法、炎症性腸疾患
所属学会
日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器免疫学会、日本消化器集団検診学会、日本癌治療学会、臨床腫瘍学会、American College of Physician、American Gastroenterology Association
主な資格
日本内科学会 専門医、臨床腫瘍学会 暫定指導医、日本消化器病学会 専門医・指導医・総会評議員、
日本消化器内視鏡学会 認定医・指導医、名城大学薬学部非常勤講師、Fellow of American College of Physician (FACP)
本年度がん関係の論文業績
- 伊奈 研次、他 TS-1/ CDDP療法が奏効した肝転移を伴う進行胃癌の3例 癌と化学療法 33: 95-98, 2006.
- 伊奈 研次、他 ホリナート・テガフール・ウラシル療法が奏効した遠隔転移を伴う進行大腸癌の2例癌と化学療法 33: 1469-1471, 2006