地域包括ケアへの取り組み

地域包括ケアシステムとは

高齢者が、介護が必要になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供するシステムを、「地域包括ケアシステム」と言い、団塊の世代が75歳を超え、後期高齢者となる2025年に向け、現在、各地で体制を構築していく努力が行われています。
地域の特性に合わせて、地域の保健・医療・介護・福祉の関係者が連携してサービスを提供し、地域全体で高齢者の在宅での生活を支える仕組みです。
名古屋市では、各区に在宅医療・介護連携支援センターといきいき支援センターがあり、相談や情報提供などの支援が受けられます。

新生会第一病院の取り組み

名古屋市では、2050年に65歳以上1人を支える20~64歳は1.2人と予想されています。天白区の高齢化率22.2%(H29.4)で、市内で最も高齢化率が高い学区(高坂学区41.9%)があり、天白区地域包括ケア推進会議でさまざまな取り組みがされています。
新生会第一病院には、地域包括ケアシステムの中で、急性期病院の治療が終了したあと在宅への復帰に向けた患者さんを受け入れ、在宅支援を行うための地域包括ケア病床が21床あります。
医師、看護師、管理栄養士、療法士(PT・OT・ST)、薬剤師、MSWなど多職種でチームを組み、患者さんとご家族の方の退院後の暮らしを見据え支援しています。ご利用されているケアマネジャーや訪問看護・介護・リハビリ、介護施設などと連携しながら、住み慣れた地域でその人らしい暮らしをしていただくことを目指しています。