在宅血液透析(家庭透析)

在宅透析は、透析者・介助者・医療者が三者一体となって行う治療です

医療施設の管理のもとに、自分のライフスタイルに合わせて、透析者・介助者が家庭で血液透析を行う在宅血液透析。安全・安心な治療を行うために透析者と介助者は、透析の知識・技術の習得が必要です。自分にあった透析治療と自己管理を知ることによって、より良い透析ライフを得ることができます。

 

家庭での透析システムを先駆けた新生会第一病院
ノウハウの積み重ねが実績です

当院は1972年に透析者の完全社会復帰を目的として、家庭で透析治療を行えるシステムを企画しました。当時は「家庭透析」と呼び、家庭透析管理センターを設けて専任スタッフを置き、透析装置の貸し出し・材料供給・管理のシステムを推進してきました。その後、1998年に「在宅血液透析」として保険適応となり、日本全国に管理施設が徐々に増えていきました。当院家庭透析管理センターから業務を引き継いだ同在宅透析教育センターは、長年の経験と実績によるサポート体制や安全対策をさらに充実させています。現在では、在宅血液透析歴30年、40年の透析者もみえます。

 

透析計画を自由に立てることができるのが最大の利点です。仕事を行う上での時間的制約はほとんど無くなり、家庭生活を十分楽しむ時間的余裕が生まれます。在宅血液透析は至適透析条件を満たし、生命予後の良い治療です。

 

透析計画が自由

ライフスタイルに合わせて回数・時間が調整できます。

透析知識の充実

透析指導を受けることにより意識・興味が向上します。

穏やかな食事制限

長時間頻回透析をすることで食事制限は緩やかになります。

家庭との時間の充実

自宅でリラックスしながら透析時間を過ごせます。

生命予後の良い治療

透析回数や時間が増やせることで体調が改善されます。

社会復帰が可能

週3回の通院が必要なく、透析時間も選べるため仕事のスケジュールに合わせることができます。

家庭の理解度アップ

介助者も一緒に教育を受けることで家族の理解が深まります。

穿刺の痛みが少ない

自分で穿刺することで痛みが少ないとの声を多く聞きます。

 

 

在宅血液透析を実施するにはいくつかの条件があります。
介助者の同意があり、ともに知識・技術・実践トレーニングを受けることが必要です。また、透析者は自己穿刺を含めた自己管理ができることが条件です。