AYA世代に対する支援体制

AYA世代に対する支援体制・妊孕性温存

 

 白血病などの造血器腫瘍や骨肉腫などの骨軟部腫瘍は比較的若い世代にも発症することがあります。
 当院の小児科、血液・化学療法内科、整形外科では15~30歳前後のAYA世代の患者さんの診療にも取り組んでおります。
 小児期と成人期の間にあたるAYA世代の患者さんはさまざまな問題を抱えています。
 思春期という多感な時であり、学生や社会に出て間もない時期でもありますから、対人関係的・経済的にも不安定であり、それだけストレスや心配も大きいものです。更に、将来の進学、就労、結婚、出産などへの不安も重大な問題となります。
 どのようなことでも、まずは主治医に気兼ねなくご相談ください。診療科として、少しでも不安を解消するよう努力してまいります。また、がん相談支援センターも相談窓口として、皆様のお悩みをお伺いしますのでお気軽にご相談ください。

 妊孕性温存について
 妊孕性 (にんようせい) とは、「妊娠できる力」のことを意味します。癌治療の影響により、忍容性が失われたり、低下することがあります。妊孕性を残す方法として、生殖補助医療を用いた、妊孕性温存方法があります。
 当院は、自治体のがん・生殖医療ネットワークとも連携し、妊孕性温存療法の対象となる患者さんに対して適切に生殖医療専門の医療機関へご紹介しています。また、自治体の助成制度についても、がん相談支援センターにてご説明しています。