希少がん

　希少がんとは、人口10万人あたり6例未満の発生頻度の低いがんの総称です。一つひとつの疾患は稀でありますが200種類程あり、全ての希少がんを合計すると癌全体の15-20%程度になります。疾患としては、骨軟部腫瘍、肉腫、消化管間質腫瘍(GIST)、神経内分泌腫瘍、悪性中皮腫などがあります。希少がんは若年者から高齢者まで幅広い年齢層の人が罹患する可能性があり、発生部位も全身のさまざまな組織で起こります。
　当院では骨軟部腫瘍、肉腫に加えて、悪性中皮腫や消化管間質腫瘍、神経内分泌腫瘍なども各診療科で治療しています。また必要に応じて、より高度な専門病院と連携して患者さんの紹介や受入をしています。当院のがん相談支援センターでは、希少がんで経済的・社会的に困っている患者さんのための相談窓口を開き、支援をしています。