外来診療再開にあたって

 院内での新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、12 月 25 日より外来診療を停止しております。この間、行政機関をはじめ多くのご指導ご支援を仰ぎながら感染拡大防止と入院中の患者さまの治療に全力を注ぐとともに、今回の経験を踏まえた感染防止の取り組み、病院内の環境消毒を行なってまいりました。
 多くの方々に多大なご迷惑、ご心配をおかけいたしました。 このような事態に至ってしまったことに対して、院長として深くお詫び申し上げます。
 またこの期間に、名古屋市および周辺地域では、新型コロナウイルス感染が急増し、地域の皆さま、近隣の医療機関などにもご負担をかけてしまい、地域において医療機能の提供がひっ迫している状況となっています。
 12月29 日以降は特定病棟以外からは新た感染者は確認されていないことや、外来・検査部門全職員に対しPCR検査を施行し、全員の陰性を確認であったことで、行政、所轄保健センターとも相談し、段階的に診療を再開することになりました。
 1月13日より予約の再診患者様に限定した外来診療を再開することとします。
 職員は、今日まで、心が折れそうな時も多くあったと思いますが、懸命な努力を重ねてきたことも知って頂きたいと思います。 また、この間に頂いた、多くの皆さまの励まし、ご支援がなければここまで来られませんでした。厚く御礼申し上げます。
 感染防止対策として、来院患者さまには入館場所の制限やサーモグラフィカメラによる検温、待合のソーシャルディスタンスの確保など今まで以上にご不便をおかけいたしますが、感染防止策が皆さまの安全安心につながることをどうかご理解頂き、ご協力お願いします。
 冬は、寒さも厳しく多くの疾患が発症しやすくなります。新型コロナウイルス感染症は、まだ有効な治療法は確立されていません。ワクチンが多くの方に行われるのももう少し先です。この感染症との闘いはしばらく続きますが、地域の皆さまの信頼にお応えできるよう努力いたします。 今後とも、よろしくお願い申し上げます。


 
 

2021年1月12日
名古屋記念病院
院長 長谷川真司