1. 病院指標

 

病院情報の公表 ~令和3年度 個別病院指標~

 

令和3年4月1日から令和4年3月31日に一般病棟を退院した患者さんを集計の対象としています。
入院後24時間以内に死亡した患者さんまたは生後一週間以内に死亡した新生児、臓器移植を行った患者さんは集計対象外としています。
自費診療や労災・自賠責等の医科保険以外の保険を使用した患者さんも集計対象外としています。
集計期間内に同一人物が複数回入退院した場合、延べ患者数として数えています。
なお、患者数が10未満の数値は、個人情報保護に配慮して「-」としています。


 

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数

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年齢区分

0~

10~

20~

30~

40~

50~

60~

70~

80~

90~

患者数

848 187 175 282 439 668 727 1599 1435 495

 

 

令和3年度に退院した患者数を年齢階級別に表しています。年齢は入院した時点のものを使用しています。
当院は地域医療支援病院として、幅広い年代の患者さんに質の高い急性期医療を提供しています。
全体をみると60歳以上の患者さんが全体の約62%を占めており、地域社会の高齢化を反映しているといえます。
また、0歳から9歳の患者さんが多く、小児科診療に力を入れていることが当院の大きな特徴の一つです。

 

 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040110xxxxx0xx

間質性肺炎 手術・処置等2-なし

42 21.43 18.42 14.29% 75.21
040081xx99x0xx

誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2-なし

30 24.97 20.57 46.67% 84.13
040150xx99x0xx

肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2-なし

24 29.92 22.84 16.67% 82.29
040040xx9910xx

肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1-あり 手術・処置等2-なし

23 2.52 3.30 0.00% 74.87
040190xx99xxxx

胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし

16 16.25 16.18 6.25% 77.31

肺癌、肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎など様々な呼吸器疾患の診療を担当しています。入院では間質性肺炎が最も多く、ステロイド治療をしています。また、高齢化社会を反映し、誤嚥性肺炎の患者さんも多いです。平均年齢は84歳で入院期間が長く、自宅や施設に退院できずに転院となる傾向にあります。上位5位以外にも、慢性閉塞性肺疾患(タバコの煙など有害物質を長期に吸入暴露することで生じる肺の炎症性疾患)や気胸(肺に穴が開き胸の中へ空気が漏れて肺が縮んでしまう病気)の患者さんも数多く治療しています。

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx

小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術

219 2.16 2.65 0.00% 65.60
060340xx03x00x

胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

45 10.60 9.21 0.00% 71.36
060210xx99000x

ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

44 7.25 9.00 0.00% 67.68
060335xx99x00x

胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

35 9.89 10.94 2.86% 69.17
180010x0xxx0xx

敗血症(1歳以上) 手術・処置等2-なし

34 20.88 19.22 17.65% 81.29

消化管領域と胆膵領域の疾患の診療を担当しています。胃潰瘍、感染性腸炎、肝炎、消化管出血など幅広く対応しており、小腸大腸の良性疾患や胆石症、胆管炎に対して内視鏡的に治療を行っています。入院では内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を行っている患者さんが最も多く、基本的に1泊2日で治療することができます。また、腸閉塞に対しては絶食・安静や注射薬等による保存治療を行っています。胆嚢炎や敗血症には抗生剤による保存治療を行います。

 

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050050xx0200xx

狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2-なし

89 4.74 4.36 0.00% 70.38
050130xx9900xx

心不全 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし

68 18.46 17.35 14.71% 83.35
050050xx9920xx

狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-2あり 手術・処置等2-なし

64 3.50 3.27 1.56% 70.94
050070xx9902xx

頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-2あり

42 18.36 16.93 21.43% 80.52
050050xx9910xx

狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2-なし

38 3.37 3.06 0.00% 66.37

狭心症や心筋梗塞のみならず、心不全、不整脈、心筋疾患、末梢動脈疾患など様々な心臓疾患の診療を担当しています。入院では狭心症の患者さんが最も多く、狭心症や心筋梗塞に対して薬物治療やカテーテル治療を行っています。心不全に対しては、薬物・非薬物治療を組み合わせて治療を行っています。他疾患と比較すると高齢で、合併症が多く入院期間が長くなっていることが特徴です。

 

DPCコード

DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢

100380xxxxxxxx

脱水症

313 4.86 10.66 0.32% 2.32

080270xxxx1xxx

食物アレルギー

99 1.15 2.13 0.00% 2.43

100393xx99xxxx

低ナトリウム血症等

69 4.61 10.28 0.00% 3.42

180030xxxxxx0x

突発性発疹症、菌血症、その他の感染症

34 6.21 10.47 0.00% 1.65

110310xx99xxxx

尿路感染症等

23 7.83 13.14 4.35% 3.39

一般小児科診療から各専門分野の小児医療を担当しています。最も多いものは、気管支炎・肺炎や胃腸炎等の発熱を伴う感染症に起因する脱水症のお子さんで、輸液や経口摂取の管理を行います。次いで食物アレルギーのお子さんで、日帰り入院で評価できる食物経口負荷試験を行う場合です。また、胃腸炎や嘔吐症等、電解質のバランスがくずれた場合に生じる低ナトリウム血症のお子さんが三番目に多くいらっしゃいました。その他に、気管支炎・肺炎・胃腸炎だけではなく、突発性発疹症、手足口病、菌血症等の感染症も多く診察しており、尿路感染症も多く診療を行っています。どの疾患もほぼ1週間以内に退院しています。上位5位には入っていませんが川崎病や特定疾患等に幅広く対応しています。地域連携・救急医療に力を入れており、紹介を頂いたり救急外来を受診される患者さんが多く、年間800~900人の小児科入院患者さんの約39%は救急外来からの緊急入院です。

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx

鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等

66 4.73 4.74 0.00% 68.33
060150xx03xxxx

虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等

44 5.18 5.40 0.00% 40.18
060335xx02000x

胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

41 5.39 7.11 0.00% 58.20
060150xx99xx1x

虫垂炎 手術なし 定義副傷病-あり

31 8.87 11.29 0.00% 50.52
060370xx99x0xx

腹膜炎、腹腔内膿瘍(女性器臓器を除く。) 手術なし 手術・処置等2-なし

24 11.71 12.82 4.17% 58.88

当院の外科では呼吸器外科専門医と消化器外科専門医を含む7名の医師で日常臨床を行っています。
鼠径ヘルニアは足の付け根辺り(鼠径部)の筋肉の薄いところから腸や内臓脂肪などが押し出され、 皮膚のところまで飛び出す疾患です。手術を行って短期で退院する患者さんが多いです。急性虫垂炎は非常に頻度の高い疾患ですが、軽症のものから腹膜炎や膿瘍形成を伴ったものなど様々です。抗生物質を用いた保存的治療を行い、手術を回避する治療もよく行われますが、手術が必要になる場合もあります。炎症が高度であり、回盲部切除など侵襲が大きくなることが予想される場合には、抗生剤治療をしっかり行い、一旦退院後、後日待機的に手術を行うinterval appendectomyという治療が一般化されているため、手術なしの虫垂炎患者さんの入院が多くなっています。虫垂切除術も当院ではほとんどが腹腔鏡下で手術が施行され、低侵襲治療が可能となっています。胆石症、胆嚢炎については消化器内科とも協同して治療を行い、ほとんどの患者さんが腹腔鏡下で手術を施行することが可能となっています。

 

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx

股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等

199 21.76 25.32 62.31% 83.35
160760xx97xx0x

前腕の骨折 手術あり 定義副傷病-なし

117 2.38 4.99 0.00% 55.91
070010xx010xxx

骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1-なし

50 4.16 5.49 2.00% 46.88
160850xx01xxxx

足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等

39 7.36 18.36 7.69% 46.18
160780xx97xx0x

手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病-なし

33 2.12 4.23 0.00% 44.06

骨折、関節疾患、脊椎疾患、リウマチ性疾患や神経障害、骨粗鬆症、骨軟部腫瘍等の診療を担当しています。当科では外傷と骨軟部腫瘍を主に治療しています。最も多いのは、高齢者に多く発症する大腿骨近位骨折に対し人工骨頭挿入術や骨折観血的手術を行う患者さんです。地域連携パスを利用し地域の回復期病院と連携をとっているため、転院率が高くなっています。二番目、五番目は上肢の骨折で、手術を行い短期間で退院する患者さんが多いです。三番目は良性骨軟部腫瘍に対し摘出術を行う患者さんです。骨軟部腫瘍は他病院からの紹介が多く、当院の大きな特徴であるといえます。四番目は足部の骨折に対し手術を行う患者さんで、上肢の骨折と比較すると入院期間は長く、転院率は高くなっています。

 

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990201

脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-2あり 定義副傷病-なし 発症前Rankin Scale 0~2

34 18.41 15.57 23.53% 76.65
160100xx97x00x

頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

30 14.13 9.78 16.67% 79.80
160100xx99x00x

頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

20 11.15 8.30 15.00% 68.85
010040x099000x

非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

- - 18.90 - -
010060x2990401

梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-4あり 定義副傷病-なし 発症前Rankin Scale 0~2

- - 15.63 - -

脳卒中や頭部外傷に対しての外科的治療、脳腫瘍、水頭症等の診療を担当しています。最も多いのはエダラボンを投与せずに治療を行った脳梗塞の患者さんで、五番目の脳梗塞はエダラボンを投与し治療を行った患者さんです。エダラボンとは、脳梗塞の発作を起こしてから24時間以内に使用すると後遺症を軽減する効果のある脳保護薬です。二番目、三番目にある頭蓋・頭蓋内損傷とは具体的に頭部の挫傷や開放創、頭蓋底骨折、脳震盪、外傷性硬膜外出血や外傷性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血などを含みます。当院は外傷性硬膜下血腫の患者さんが多いです。非外傷性頭蓋内血腫に対しては手術等をせず薬物治療を行います。
注)発症前Rankin Scale:発症前おおむね1週間のADLを病歴等から推定し、障害の有無で0~5に重症度を分類しています。

 

 

DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020110xx97xxx0

白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼

13 2.00 2.71 0.00% 76.38

視力の変化、眼の外観の変化、眼の異常感覚、眼の機能異常など眼の疾患や症状についての診療を担当しています。白内障の手術は、日帰りまたは1泊2日の入院で治療することができます。

 

DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030240xx99xxxx

扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし

11 6.36 5.71 0.00% 36.82
030240xx01xxxx

扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等

- - 8.50 - -
030440xx01xxxx

慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術

- - 7.09 - -
130030xx97x00x

非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

- - 8.18 - -
010111xxxxx0xx

ハント症候群等 手術・処置等2-なし

- - 12.06 - -

耳・鼻・咽喉頭・頚部の炎症性疾患、腫瘍性疾患、聴覚・嗅覚の機能障害などの診療を担当しています。最も多いのは扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎等の炎症性疾患で抗生剤治療をしている患者さんです。次いで多い扁桃周囲膿瘍で抗生剤治療に加えて、扁桃周囲膿瘍切開術を行う患者さんです。三番目に多いのは真珠性中耳炎の患者さんがほとんどで、鼓室形成手術を行っています。五番目のハント症候群はステロイド治療を中心に行っています。

 

DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110080xx991xxx

前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1-あり

68 2.99 2.50 0.00% 72.25
110070xx03x0xx

膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2-なし

62 6.34 7.02 0.00% 75.37
11012xxx020x0x

上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1-なし 定義副傷病-なし

59 4.75 5.56 0.00% 60.00
110310xx99xxxx

腎臓又は尿路の感染症 手術なし

28 10.79 13.14 7.14% 62.07
180010x0xxx0xx

敗血症(1歳以上) 手術・処置等2-なし

22 19.91 19.22 9.09% 77.91

腎臓、尿管、膀胱、尿道に至る尿路全体と、前立腺、陰嚢内容、陰茎という男性生殖器等の診療を担当しています。最も多いのは前立腺癌に対して前立腺針生検を行う患者さんです。次いで膀胱癌に対し経尿道的切除を行う患者さん、尿管結石に対し経尿道的尿路結石除去術を行う患者さん、腎臓または尿路の感染症の患者さんの順となっています。五番目の敗血症には抗生剤による保存治療を行います。

 

 

DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
12002xxx02x0xx

子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2-なし

25 2.72 3.05 0.00% 41.00
120060xx01xxxx

子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等

21 8.57 9.46 0.00% 44.67
120070xx02xxxx

卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等

20 6.95 6.11 0.00% 41.40
120070xx01xxxx

卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等

16 10.63 9.86 0.00% 52.94
120260xx01xxxx

分娩の異常 子宮破裂手術等

15 9.67 9.38 0.00% 32.73

婦人科腫瘍や性器脱等、婦人科系疾患の診療を担当しています。上位5つは手術ありの診断群であり、手術目的の患者さんが非常に多いといえます。子宮の良性腫瘍の多くは、子宮筋腫を指します。患者さんの平均年齢は他診療科に比べ低いです。自然分娩は原則自費の為、DPC対象外となり除外しています。

 

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110280xx9900xx

慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし

32 4.25 10.39 0.00% 33.31
110280xx9901xx

慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-1あり

24 13.83 13.74 8.33% 71.92
110310xx99xxxx

腎臓又は尿路の感染症 手術なし

11 21.09 13.14 18.18% 79.91
180010x0xxx0xx

敗血症(1歳以上) 手術・処置等2-なし

11 22.82 19.22 27.27 75.64
180030xxxxxx0x

その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病-なし

- - 10.47 - -

CKD (慢性腎臓病)、腎炎、急性腎不全の血液透析を中心とした診療を担当しています。入院では慢性腎炎もしくは慢性腎不全の教育入院の患者さんや透析導入目的の患者さんが特に多いです。

 

 

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
130030xx97x50x

非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2-5あり 定義副傷病-なし

23 33.09 31.17 4.35% 70.78
180010x0xxx0xx

敗血症(1歳以上) 手術・処置等2-なし

20 20.55 19.22 15.00% 84.75
130030xx99x5xx

非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-5あり

19 22.37 19.92 0.00% 67.47
130070xx97x1xx

白血球疾患(その他) 手術あり 手術・処置等2-あり

19 42.53 37.84 10.53% 59.37
040040xx99080x

肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-8あり 定義副傷病-なし

16 3.13 9.01 0.00% 59.50

当院の血液内科は、血液・化学療法内科の一部門であり、「血液のがん」を中心に診療に当たっています。血液のがんの中では悪性リンパ腫、特に非ホジキンリンパ腫がもっとも高頻度で発症する疾患であり、当院でも多数を占めています。リンパ腫の病理診断は非常に専門性の高い分野であるため、近隣の大学病院とも提携して精度の高い診断を心がけております。現時点での最良の治療成績が確認されている標準療法を基本としており、必要時には自己末梢血幹細胞移植のような高度な治療も安全に実施いたします。多発性骨髄腫においては、積極的に分子標的療法を取り入れ、治療効果はもとより日常生活動作(ADL)の回復・維持も大事な目標としています。
急性白血病においては、8床のクリーンルームを使用して、十分な感染対策のもと「治癒」を目指した治療を展開しております。造血幹細胞移植については、自院で実施するほか、必要に応じて移植の専門施設へのスムーズな紹介を行い、個々の患者さんが快癒することを最優先に考えております。骨髄異形成症候群も白血病の仲間ですが、これと合わせてご高齢の場合や合併症の状況により標準療法が行えないときには、低容量の化学療法や緩和医療など、患者さんに合わせた治療を提案いたします。
以上、血液のがんは治療に長期間を要することが多々あります。当科では、治療が完了しその後の経過観察に至るまで一貫して、責任を持って診療にあたっておりますので、病期や状態にかかわらず受診していただくことができます。実際にご高齢の方や、合併症を抱えた方などを多く受け入れているため、大学病院や高度急性期医療を担う医療機関とくらべて、平均在院日数が長くなる傾向にあります。
また、がん以外の血液疾患も積極的に診療に取り組んでおります。血小板減少症、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血などがあげられますが、疾患名が多岐にわたりかつ稀少な疾患のため、個々の年間の症例数は少数です。原因不明の血小板減少や貧血は血液内科にてご相談ください。
注)上段の表は治療内容による細分化されたDPCコードにて記載しておりますが、血液疾患は適切な治療が細分化されているため少数に分散され、診療実績を把握することが難しくなっています。下段に医療の専門家でない方にもわかりやすいよう、疾患名だけでの分類となるDPC6桁分類での実績を記載しております。

 

DPC6桁分類 疾患名 患者数
130030 非ホジキンリンパ腫 104
130010 急性白血病 30
130070 白血球疾患 24
130060 骨髄異形成症候群 21
180010

敗血症

21

 

 

 

DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060035xx99x6xx

結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-6あり

36 4.17 4.54 0.00% 69.64
060035xx99x7xx

結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-7あり

21 7.10 4.72 0.00%

76.24

060020xx99x5xx

胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-5あり

19 3.84 6.78 0.00% 77.63
110310xx99xxxx

腎臓又は尿路の感染症 手術なし

14 10.21 13.14 0.00% 73.93
060035xx99x3xx

結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-3あり

12 6.08 6.88 0.00% 67.50

消化器の腫瘍を中心に治療を行っております。

 

 

DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
180010x0xxx0xx

敗血症(1歳以上) 手術・処置等2-なし

13 28.69 19.22 23.08% 80.38
180030xxxxxx1x

その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病-あり

11 32.45 22.12 36.36% 76.82
100040xxxxx00x

糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし

11 12.45 13.25 9.09% 47.91
050130xx9900xx

心不全 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし

- - 17.35 - -
10007xxxxxx1xx

2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2-1あり

- - 14.41 - -

代謝・内分泌内科では、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低下症(橋本病)、甲状腺腫瘍、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、アジソン病、副腎腫瘍、下垂体腫瘍、先端肥大症、尿崩症、副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏症、骨軟化症、骨粗鬆症、低ナトリウム血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症など、内分泌代謝疾患を幅広く担当しています。

 

 

DPCコード

DPC名称

患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x0xx

誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2-なし

107 21.89 20.57 26.17% 87.19
040081xx97x0xx

誤嚥性肺炎 手術あり 手術・処置等2-なし

14 45.71 36.45 28.57% 81.71
0400801499x013

肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-あり A-DROPスコア3点

11 23.82 19.39 18.18% 88.18
0400801499x014

肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-あり A-DROPスコア4点

- - 19.90 - -
0400801499x002

肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2-なし 定義副傷病-なし A-DROPスコア2点

- - 15.86 - -

一般内科では、誤嚥性肺炎や熱性疾患の患者さんを中心に治療を行っています。
高齢の患者さんは、引き続きリハビリを継続する必要が高く、転院する患者さんが多いです。再発・予防・栄養摂取のため、胃瘻造設や中心静脈注射用植込型カテーテル設置などが行われる患者さんは、平均在院日数が長くなる傾向にあります。
「肺炎等」はウイルス性・誤嚥性・間質性以外の主に細菌性肺炎のことを指します。年齢が高く、A-DROPスコア(*)の値が大きいほど平均在院日数が長くなります。三番目と四番目の肺炎は定義副傷病(*)があり、五番目の肺炎の定義副傷病なしと比べて平均在院日数が長くなる傾向にあります。

(*)A-DROPスコア:年齢、性別や血液中の酸素濃度、脱水症状の有無、意識障害の有無等で0~5または不明に重症度を分類しています。
(*)定義副傷病:入院時併存症(入院当初に患者が既に持っている傷病)と入院後発症傷病(入院後に発症した傷病)のうち、診断群分類点数表に定義されている傷病名のことです。

 

 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発

再発

病期分類
基準(※)

版数

Stage I

Stage II

Stage III

Stage IV

不明

胃癌

11 - 13 23 - 24 1 7,8

大腸癌

16 24 25 29 - 76 1 8

乳癌

- 11 - - - 11 1 8

肺癌

15 - 13 41 16 29 1 7.8

肝癌

- - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

 

日本で発症症例数が多い5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌についてステージ別に集計しました。
ステージの数字が大きいほど進行していることになります。
がんのステージは、国際的な基準である「TNM分類」に沿って決められます。
TNM分類は、T(がんの大きさ・広がり・深さ)、N(リンパ節転移の有無)、M(他の臓器への転移の有無)の3つの基準をもとにステージを決める分類法です。

初発:自施設において、がんの診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。 
再発:手術で取りきれていなかった目に見えない小さながんが残っていて再び現れたり、薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療でいったん縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現することを指します。

当院は血液・化学療法内科があり、他の診療科と連携しながら診療を実施することで、がんの診断から手術・その後の化学療法まで一貫して行うことができます。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数

平均
在院日数

平均年齢

軽症

- - -

中等症

38 14.26 76.32

重症

35 21.74 79.94

超重症

25 31.60 87.80

不明

- - -

 


・市中肺炎…病院外で日常生活中に発症した肺炎のことです。院内での発症は含みません。

・重症度は入院時に以下の項目の該当項目数により軽症~超重症まで分類しています。
    1)男性70歳以上、女性75歳以上
    2)BUN 21mg/dL以上または脱水あり
    3)SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
    4)意識障害あり
    5)血圧(収縮期) 90mmHg以下
 軽症:該当項目なし    中等症:1~2項目該当
 重症:3項目該当     超重症:4~5項目該当

当院は中等症の患者さんが最も多く、重症~超重症の患者さんが約60%を占めており、重症度の高い患者さんを多く受け入れています。
重症度は入院時に評価しており、重症度不明の患者さんはいないため、評価が適切に行われています。


 

脳梗塞の患者数等

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発症日から

患者数

平均在院日数

平均年齢

転院率

3日以内

100 23.93 77.99 27.43%

その他

13 19.85 75.23 1.77%

脳梗塞の多くは発症から3日以内であり、急性期治療がメインとなっています。平均年齢は約77歳となっており、
高齢の患者さんが多くなっています。発症日から3日以内とその他において、平均在院日数と平均年齢に大きな差異はありませんでした。当院では急性期・回復期・維持期のスムーズな脳卒中診療体制を確立する脳卒中地域連携パスを2014年9月より開始し、地域の回復期病院との連携を強化しているため、リハビリ病院への転院率が高くなっています。

 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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Kコード

名称

患者数

平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211

内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)

215 0.31 1.15 0.00% 66.00
K688

内視鏡的胆道ステント留置術

37 3.70 16.86 10.81% 80.59
K6871

内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)

36 4.42 6.14 2.78% 65.86
K721-4

早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術

17 0.94 5.35 0.00% 65.94
K654

内視鏡的消化管止血術

15 0.53 13.80 6.67% 77.13

内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が圧倒的に多く行われており、ほぼ全ての患者さんは術後1~2日で退院しています。この手術はポリープを切除する目的で行われていますが、早期大腸癌の発見に対しても非常に有用です。内視鏡的胆道ステント留置術は、総胆管結石や癌などによる胆道狭窄・閉塞・感染に対し行います。内視鏡的乳頭切開術は、総胆管結石や胆管結石性胆管炎などに対して行われます。早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術は早期大腸癌に対しての切除目的で行われます。内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術との違いは、広範囲の病変を一括で切除できるところです。内視鏡的消化管止血術は、出血を伴う胃・十二指腸潰瘍、消化管出血、胃癌や食道癌からの出血等に対して行われます。

 

 

Kコード

名称

患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493

経皮的冠動脈ステント留置術(その他)

75 2.40 4.39 2.67% 71.39
K5492

経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)

32 0.31 9.88 0.00% 69.16
K5972

ペースメーカー移植術(経静脈電極)

28 4.93 12.29 10.71% 81.86
K5491

経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)

25 0.00 13.04 4.00% 68.68
K5463

経皮的冠動脈形成術(その他)

14 1.36 2.50 0.00% 70.64

緊急・予定を問わず、経皮的冠動脈ステント留置術が多く施行されています。通常、あらかじめ抗血小板剤の投与にて副作用が認められないことを確認してから、薬剤溶出性ステントを留置しています。また、不整脈の治療として、ペースメーカーを移植したり、ペースメーカーの電池の寿命に伴う交換を行っています。

 

 

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2

腹腔鏡下胆嚢摘出術

64 2.80 3.73 0.00% 59.17
K6335

鼠径ヘルニア手術

45 1.64 2.89 0.00% 71.13
K718-21

腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)

44 0.98 3.23 0.00% 38.73
K7193

結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)

24 13.79 15.71 8.33% 76.96
K634

腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)

24 1.04 2.33 0.00% 62.71

胆石症、胆嚢炎、虫垂炎、鼠径ヘルニアなどの疾患に多く手術が施行されています。多くはクリニカルパスを用いて計画的に治療されるため、平均在院日数の減少が達成されています。鼠径ヘルニアには腰椎麻酔下前方手術、全身麻酔下腹腔鏡手術の双方が行われ、個々の患者さんの病態によって選択されています。虫垂炎については殆どが腹腔鏡下手術が行われ、短期社会復帰に寄与していると考えられます。結腸癌、胃癌などの消化器癌については、消化器内科、化学療法内科とも協同しキャンサーボードなどの協議をへて、手術的治療はもちろん手術以外の集学的治療も診療科横断的に施行され、治療成績の向上に寄与していると考えられます。

 

 

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461

骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿)

196 1.07 19.29 51.53% 79.62
K0462

骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨)

146 0.53 3.07 5.48% 61.91
K0811

人工骨頭挿入術(肩,股)

82 1.66 20.90 64.63% 83.60
K0483

骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿)

60 0.17 1.20 1.67% 46.37
K0463

骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く。),足,指(手,足)その他)

52 1.06 4.33 7.69% 50.98

骨折に対する手術が多く施行されています。最も多い手術は高齢者に起こりやすい大腿骨近位骨折に対する手術です。当院は急性期病床を有する急性期病院としても地域医療に貢献しています。引き続きリハビリが必要な患者さんには、地域連携パスを活用し地域の回復期病院と連携をとっているため転院率が高くなっています。

また、上記の表はKコードごとに細分化されており手術実績を把握することが難しくなっているため、手術名ごとの患者数を以下に掲載します。

手術名

患者数

骨折観血的手術 394
人工骨頭挿入術(肩,股) 82
四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(悪性を含む) 49
骨折経皮的鋼線刺入固定術 49

 

 

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2

慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術

26 1.08 17.38 30.77% 81.85
K0462

骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨)

-

-

-

-

-

K783-2

経尿道的尿管ステント留置術

-

-

-

-

-

K688

内視鏡的胆道ステント留置術

-

-

-

-

-

慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が最も多く施行されています。慢性硬膜下血腫は脳の萎縮がみられる高齢者に多く起こります。
入院後すぐに手術を行っているため、平均術前日数が短くなっています。

 

 

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821ロ

水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)

13 0.00 1.00 0.00% 76.38

白内障に対する水晶体再建術が最も多く施行されており、全ての患者さんが手術を行った次の日に退院しています。外来でも日帰りの白内障治療を数多く行っています。

 

 

Kコード

名称

患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7811

経尿道的尿路結石除去術(レーザー)

63 1.75 3.08 0.00% 60.70
K8036イ

膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)

63 1.17 4.40 0.00% 75.48
K783-2

経尿道的尿管ステント留置術

37 2.27 11.54 2.70% 65.57
K841-21

経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用)

16 1.63 5.19 0.00% 71.88
K7981

膀胱結石摘出術(経尿道的手術)

10 3.90 4.90 0.00% 69.50

尿路結石に対する経尿道的尿路結石除去術が最も多く行われています。再発のため複数回同じ手術を行う症例があります。次いで膀胱癌に対する経尿道的膀胱悪性腫瘍切除術で、こちらも再発が多く同じ手術を複数回行う症例があります。当院の特徴として、前立腺肥大症に対するHoLEP(経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー))を名古屋地区で最も早い時期に導入し、昨年度は16件の施行実績があります。「HoLEP」は、経尿道的前立腺切除術(TURP)よりも出血および術後の疼痛が少なく、内視鏡の先についたレーザーメスで肥大した前立腺腺腫を安全・確実に切除していく手術です。いずれも腹部を切らずに尿道から電気メスなどの器具を挿入して行う低侵襲な経尿道的手術です。
上記以外の特徴として、日帰り手術の体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を多数行っている他、あらゆるタイプの尿路結石に対応した治療を施行していることから、他県の医療機関からも患者さんが紹介されます。

 

 

 

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K867

子宮頸部(腟部)切除術

26 0.00 1.81 0.00% 40.54
K877-2

腹腔鏡下腟式子宮全摘術

25 1.00 4.96 0.00% 45.16
K8882

子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)

25 1.08 4.88 0.00% 40.00
K877

子宮全摘術

25 1.28 8.56 0.00% 49.84
K8982

帝王切開術(選択帝王切開)

13 2.54 7.31 0.00% 34.38

子宮頸部(膣部)切除術が最も多く施行されています。主に子宮頸部異形成や子宮頚上皮内癌に対して行われています。二番目の腹腔鏡下腟式子宮全摘術は、子宮筋腫や子宮腺筋症に対して行われる手術です。三番目に多い腹腔鏡下子宮附属器腫瘍摘出術は卵巣腫瘍や卵巣捻転に対して行われる手術です。腹腔鏡下手術は術後の痛み軽減や侵襲が少なく傷が小さいなどの利点があり、この術式を選択する患者さんが増えつつあります。四番目に多い子宮全摘術は開腹で施行した場合の件数で、腹腔鏡下で行う場合と比較して入院期間が長くなっています。五番目の選択帝王切開術は予定入院の患者さんが多いです。患者さんの平均年齢は他診療科に比べ低いです。

 

 

 

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6113

抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)

22 7.32 13.77 4.55% 71.82
K6261

リンパ節摘出術(長径3cm未満)

- - - - -
K6182

中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)

- - - - -
K9212ロ

造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植)

- - - - -
K9222ロ

造血幹細胞移植(末梢血幹細胞移植)(自家移植)

- - - - -

抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置が圧倒的に多く施行されています。この手術は悪性腫瘍の患者さんに対し、抗悪性腫瘍剤の局所持続注入または疼痛の制御が目的であり、がん患者さんのQOL向上に努めています。

 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC

傷病名

入院契機

症例数

発生率

130100

播種性血管内凝固症候群

同一

-

-

異なる

17

0.25%

180010

敗血症

同一

107 1.56%

異なる

50 0.73%

180035

その他の真菌感染症

同一

-

-

異なる

-

-

180040

手術・処置等の合併症

同一

18 0.26%

異なる

- -

播種性血管内凝固症候群は、さまざまな重症の基礎疾患により、全身の血管内で血栓ができる病態です。
敗血症は血液が細菌に感染することにより全身に炎症を起こす病気です。肺炎や尿路感染症、腹膜炎、悪性腫瘍などが原因になります。入院契機の「同一」「異なる」は、入院の契機である疾患と最も医療資源を投入した疾患が同一か異なるかということです。異なる疾患については、入院契機である疾患が原因で播種性血管内凝固症候群や敗血症等に移行したと思われます。
手術・処置等の合併症には、術後創部感染や出血、カテーテル感染症・破損、縫合不全などがあります。
一定の確率で起こり得るものであり、完全になくすことはできません。起こりうる合併症に関しては事前に十分な説明を行い、発症を最小限に抑えられるよう努めています。
発生率は全退院患者数で各疾患の患者数を除したものです。

 

 

更新履歴
2022/09/22  初版公開
当院の病院情報の公開は「医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)」に準拠して行っています。