診療科・医師紹介

腎臓内科

 

  役職
医師名
卒業年 所属学会(資格)

部長
血液浄化センター室長

立松 美穂

平成15年

日本内科学会(内科認定医、総合内科専門医、指導医)  
日本腎臓学会(腎臓専門医、指導医、評議員)  
日本透析医学会(透析専門医、指導医)  
日本医師会認定産業医

 

臨床研修指導者講習会修了
緩和ケア研修会修了

医師

蜂矢 朝香

平成21年

日本内科学会(内科認定医、総合内科専門医)  
日本腎臓学会(腎臓専門医、指導医)  
日本透析医学会(透析専門医、指導医)

 

緩和ケア研修会修了

医師

中村 泰子

平成29年

日本専門医機構認定(内科専門医)

 

緩和ケア研修会修了

医師

足尾 慶次

平成31年

日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析医学会

 

 

 

 

 検尿異常(蛋白尿、尿潜血)や急性・慢性腎不全 、血尿が持続する腎炎、ネフローゼ症候群、腎症を合併する全身疾患 (血管炎、高血圧、糖尿病)など、幅広い腎臓病に対して治療を行っております。
慢性腎不全の患者さんには、専門家と一緒に自己管理を継続できるように、教育入院や保存療法を行います。血液透析が必要な状態となった場合には、随時導入を行い安定した維持透析ができるように手続きや診療を進めております。急性腎不全、高カリウム血症などで緊急対応が必要となる患者さんに、救急科と連携して365日いつでも対応できる体制を整えつつあります。
透析特有の合併症や別の病気などで、急に入院することになる透析患者さんもいらっしゃいます。そのようなときには当科の通院患者さんに限らず、透析を継続しながら安全に治療ができるように、地域の透析患者さんを支えています。

対象疾患

検尿異常(蛋白尿、尿潜血)
急性・慢性腎不全
血尿が持続する腎炎
ネフローゼ症候群
高カリウム血症
腎症を合併する全身疾患 (血管炎、高血圧、糖尿病など)


正確な診断を行う腎生検

腎炎やネフローゼの多くは、検尿・採血では正確な確定診断が難しい病気であり、正確な診断・治療方針の決定には腎臓の組織を顕微鏡で検査し評価する必要となります。
当院では、入院は4泊5日にておこなっております。

 

  • 血尿が持続し、進行する腎炎が疑われるとき
  • 1日0.3~0.5g以上の蛋白尿があるとき(正常は0.3g未満)
     →腎臓病は初期に診断することも大切です。・大量の蛋白尿がみられるとき(ネフローゼ症候群など)
  • 急性腎不全(週の単位で腎臓のろ過機能が悪化する状態)のとき
     →急性腎不全に加え、血尿が加わる症状を「急速進行性腎炎腎炎症候群」と呼びます。全身性の疾患でおこることも多く、迅速な診断治療が必要になることが多いです。
  • 血尿も蛋白尿もない、原因不明の腎不全の原因診断を行うとき
  • 「移植腎」での原因診断のため

 

  1. 検査準備

    ・検査当日、うつぶせ(移植腎の場合は仰向け)になっていただきます。
    ・超音波で腎臓の位置を確認し、針を刺す場所を複数の医師で決定します。

  2. 局所麻酔の実施

    ・背中の皮膚に麻酔を注射し、細い針を少しずつ進めていきます。
    ・針が腎臓に届いたところで、腎臓の表面にも麻酔を追加します。

  3. 腎組織の採取

    ・医師の合図で呼吸を止めていただき、針を腎臓に刺して組織を採取します。
    ・この操作を2回行います(採取する組織は鉛筆の芯ほどの太さで長さ1~2cm程度)。

  4. 止血と安静

    ・検査後、うつぶせのまま約10分間圧迫して止血します。
    ・その後、仰向けで1日ベッド上安静となります。

  5. 経過観察

    ・検査後2~3日は病室で安静を保ち、出血の有無を超音波で確認します。

 

名古屋記念病院 腎臓内科の強み

①外来・入院での血液透析療法

慢性腎不全の患者さんが腎代替療法が必要となった場合、血液透析(HD)・腹膜透析(PD)・腎移植について説明し、それぞれに適切な腎代替療法を選択してもらっています。
血液透析を選択させた場合、当院にて3週間程度入院していただき、血液透析療法を開始します。
維持透析については、当院もしくは当法人グループ透析クリニック等をご案内しております。

 

②腎炎やネフローゼに対する免疫抑制療法

腎炎やネフローゼは、免疫の異常が原因である事が多く、ステロイドや免疫抑制薬を用いた治療が必要になる事があります。
感染症などの副作用がある為、患者さんの状態に合わせた治療をおこなっております。

 

③多発性嚢胞腎に対するトルバプタン療法

多発性嚢胞腎(ADPKD)は、腎実質内に多数の嚢胞を形成し、進行性に腎機能が低下する遺伝性疾患です。トルバプタンはバソプレシンV2受容体拮抗薬で、嚢胞の増大を抑制し、腎機能低下の進行を遅らせることが示されています。適切な患者選定と経過観察のもとで導入することで、透析導入時期の延伸が期待されます。定期的な血液検査や水分管理を含む慎重なモニタリングが求められます。

 

④教育入院

腎臓食にご不安のある患者さまに「腎不全教育入院」を用意しています。入院での腎不全食を体験していただき、管理栄養士による栄養指導、その他、薬剤調節、24時間蓄尿検査の実施、血液透析・腹膜透析の見学などを行います。

 

 

 

2024年度

外来患者数

3,814

入院患者数

242

 

入院の契機となった傷病名(MDC6)

2024年度

慢性腎炎症候群・慢性間質性肺炎・慢性腎不全

68

腎臓又は尿路の感染症

12

急性腎不全

12

ネフローゼ症候群

9

重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患

4

その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害

7

急速進行性腎炎症候群

6

 

正式名称

2024年度

経皮的腎生検法

25

 

2024年度

1,339