診療科・医師紹介
脳神経外科

役職 医師名 |
卒業年 | 所属学会(資格) | |
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診療副院長 |
平成7年 |
日本専門医機構認定(救急科専門医、脳神経外科専門医) |
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救急科科長
|
平成24年 |
日本脳神経外科学会(脳神経外科専門医)
|
脳血管障害、頭部外傷を中心に脳神経外科全般の診療を行っています。
特に、多い症例は慢性硬膜下血腫で、高齢化社会と抗血小板剤や抗凝固剤の普及により転倒後に発症するケースが増えています。診断治療が行われれば確実に改善する疾患です。転倒後の歩行障害等が出現した際には受診をお勧めします。
また、救急外来からの脳卒中や頭部外傷にも対応しておりますが、現状では常勤医が1名のため、重症患者の対応が困難となっております。場合によっては三次救急への転送となる事を御理解下さい。
脳卒中に対しては、リハビリテーションとメディカル・ソーシャルワーカー (医療相談員)と連携し早期社会復帰を目指しております。誰もが (患者さんとご家族)初めての経験でわからないことだらけで不安に成りやすいですが、病気についての治療方針から社会保障のシステム等まで何度も詳しくご説明させていただきます。
320列の高機能CTを導入したことで、撮影時間の短縮、被ばく量の減少、心臓や血管の拍動(心臓が動く事)の影響を受けずより詳しい検査を行うことができます。
脳ドックも行っており、未破裂脳動脈瘤や血管狭窄や脳卒中のリスク管理等も承っております。
対象疾患
脳血管障害(脳梗塞・脳卒中・脳出血・くも膜下出血)
頭部外傷
慢性硬膜下血腫
めまい


慢性硬膜下血腫に対して穿頭ドレナージ術
●慢性硬膜下血腫とは
頭部を軽くぶつけたあと、数週間から数カ月(多くは2~3カ月)かけて、脳の表面に血液がたまり、袋状の血腫ができる病気です。 血液は、頭蓋骨の内側にある「硬膜」と、その内側の「くも膜」のあいだ(硬膜下腔)にたまります。この血腫が徐々に大きくなると、脳を圧迫し、さまざまな神経症状を引き起こすようになります。
●症状・原因
代表的な症状には、頭痛、歩行障害、物忘れや認知機能の低下、性格の変化、片側の手足に力が入らないなどがあり、ときに認知症や脳卒中と間違われることもあります。
原因の多くは、転倒などによる軽微な頭部外傷ですが、高齢者では脳が萎縮していることから、脳と頭蓋骨のすき間が広く、血管(特に橋静脈)が切れやすくなっています。また、アルコールの多飲、抗血小板薬や抗凝固薬の内服、肝機能障害、透析、がん、髄液シャント手術後なども発症リスクを高めます。男女比はおよそ男性7:女性3で、高齢男性に多く見られます。
●診断・治療
診断には頭部CTやMRIを用い、典型的には脳の表面に三日月状の血腫が見られます。治療は多くの場合、穿頭血腫ドレナージ術をおこないます。 局所麻酔で行える比較的低侵襲な手術です。頭に直径1cmほどの小さな穴を開けて血腫を排出し、チューブを用いて血液の排出を促します。ほとんどの患者さんは数日〜1週間程度で回復し、再発率は約10%程度とされています。
外来・入院患者数
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2024年度 |
---|---|
外来患者数 |
4,434 |
入院患者数 |
246 |
外来・入院患者数
入院の契機となった傷病名 (MDC6) |
2024年度 |
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脳梗塞 |
81 |
頭蓋・頭蓋内損傷 |
75 |
非外傷性頭蓋内血腫 (非外傷性硬膜下血腫以外) |
21 |
てんかん |
14 |
一過性脳虚血発作 |
12 |
前庭機能障害 |
4 |
脳脊髄の感染を伴う炎症 |
3 |
脳腫瘍 |
3 |
その他の筋骨格系・結合組織の疾患 |
2 |
胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) |
1 |
くも膜下出血、破裂脳動脈瘤 |
1 |
その他の感染症(真菌を除く。) |
1 |
手術件数
正式名称 |
2024年度 |
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慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 |
35 |